加賀友禅と牛首紬は、同じ石川県産地です。


産地の現状は??
どのように作られているの?
どんな新しい着物・帯が作られているの?


このページでは


牛首紬・加賀友禅について
牛首紬と加賀友禅の感動の過去
も含めてご紹介していきます!
 

釘をも抜く!?牛首紬とは何か!?

牛首紬の特徴3つ

☆2頭の蚕がひとつになった「玉繭」
 がつくる小節!
☆独自の高機「玉糸機」で
 丹念に織られる丈夫さ
☆加賀に染めても「牛首紬」

それぞれの特徴をみていきましょう!

 

そもそもなぜ牛首??
金沢駅から車で1時間ほど
日本三名山のひとつ 「白山(はくさん)」
白山の麓「手取湖」の畔に
牛首紬の郷 「白峰村」はあります。
この白峰村の明治初期までの呼び名が
「牛首村」なのです。

では、なぜ「牛首村」か。

約1000年前
白山を開山した泰澄(たいちょう)大使が
村の守護神として 「牛頭(ごず)天王」
を祀ったことに由来します。

牛首紬のストーリー

豪雪地帯の白峰では春と夏の2回
繭をつくっていました。

繭が選別される中で
玉繭(2頭の蚕がはいった繭、形も丸っこい)は
売れないくず繭でした。

この玉繭を自家用として
冬の間に
雪で埋もれた家の
2階や3階で織られていた
紬が
「牛首紬」のはじまりなのです。
 

逆転の発想!?
弱みを魅力に変える牛首紬

玉繭は2頭の蚕から出来ているため
どうしても糸が2本出て絡まりやすい (紬は繭をつぶして広げ真綿という
塊にしてから糸をつむぐが
牛首紬は繭から直接糸を引き出す「のべ引き」)

なので
調整しながら糸を引く
熟練の技術が必要!


そして
どうしても小さな節ができてしまう。
牛首紬は

くず繭であった玉繭のこの「小節」
を魅力に変えたのです!

 

牛首紬の質の秘密

牛首紬の構造
①緯糸(よこいと):節のある太い玉糸
 経糸(たていと):生糸
②高機で手織りでしっかりと打ち込む
①②によって上質な光沢をもちながら
「釘にひっかけても逆に釘が抜ける」
と言われる程にしっかりした生地
を作り出したのです。

 


 
牛首紬の絶滅2度の危機!?

牛首紬は、1800年ごろには「釘抜紬」として
丈夫さが全国に知れ渡っていました。
白峰の産地は品質向上の努力によって
生産を拡大させていきました。

しかし!!

「昭和恐慌」から戦争突入
によってわずか 1軒まで織手が減少
してしまうのです!

牛首紬存続の危機に
村民の西山鉄三さんが立ち上がり
養蚕に一から取り組むことで
牛首紬は息を吹き返します。

しかし再び!!!

1979年完成の「手取川ダム」建設
によって産地の村自体が
ダムの底に沈んでしまうのです!
 

牛首紬の復活!その方法とは!?

1度ならず2度までも
絶滅の危機に直面した牛首紬ですが
産地をダム湖「手取湖」の畔に移し
西山鉄三さんの尽力により
村に伝わる技術を復活させていきます。

牛首紬の染色方法は主に草木染です。
ですが
牛首紬が再度生産拡大する
きっかけになったのが
加賀友禅など
新たな染色方法との出会い
でした。
 

時には加賀友禅に優美に染まり・・・
時にはバティックで個性的な主張を・・

他にも
絞り・刺繍・ローケツ・手描きなどなど
アイテムも
訪問着・袋帯・九寸・夏物・無地など

今の牛首紬は本当に多彩です!

そして、通常、白生地は染色ブランドのラベルが優先されて市場に出ますが、
牛首紬は、牛首紬の名称で販売されます。
それだけ生地の品質が高く個性が強いのです。

伝統技術の存続に大きなストーリーがあり
丈夫で味のある最高品質の生地に
あなた好みの染めがのっていたら!

本当に素敵ではないでしょうかっ!
是非、お好みを探してみてくださいね。

お次は、牛首紬復活の立役者でもある加賀友禅の紹介です!
 

絵画を着る!加賀友禅の特徴紹介

「加賀友禅ってなんとなくわかるけど・・・」
「なんであの作風なの?」
「京友禅との違いは?」
「高いイメージがあるけど?」
そんな疑問にお答えできるよう、

加賀友禅と京友禅の違いとは!?
加賀友禅を見るときのポイント!
 
などなど解説していきます!

 

加賀友禅と京友禅の特徴を比較

同じ友禅染の技法ですが
様々な違いがあります。

加賀と京都・・・
それぞれの友禅が生まれ育ってきた
土地文化の違いを表しています。

華やかで公家文化な京友禅。
加賀百万石といわれる前田家の
武家文化を反映した加賀友禅。

加賀友禅は
落ち着いた気品のある文化を
自然をありのままに
描こうとする姿勢によって
表現しているといえます。
 

加賀友禅 京友禅
作家性 分業制
自然描写 花鳥風月
写実的 優美に鮮やかに
 加賀五彩 金彩加工 刺繍
武家風 公家好み

加賀友禅に描かれているものとは?!

加賀友禅が絵画調といわれるのは
次のような特徴からです。

①自然をありのままに描く
 (虫食い、先ぼかし)
②加賀五彩を基調とする
 (エンジ、黄土、藍、草、古代紫)
③ひとりの作家が図案、下絵、彩色を監修する
④加飾(金加工など)や他の染色方法
 (ろうけつ、しぼりなど)を用いない

加賀友禅は
作家が主題を持って限られた技法で描く。
装飾の美ではなく
ありのままの美。
なので葉っぱに虫食いも描く。
自然が朽ちていく様も
含めて表現することによって
時間の流れが感じられるように
なっているのですね。
 


 
加賀友禅を選ぶときに見てほしいポイント!

京友禅が
それぞれの制作工程に専門家がいる分業
であるのに対し
加賀友禅は
ひとりの作家が作品として工程を監修します。

さらに
手書きの作品も多いため
制作は長時間となります。
価格の違いは制作に費やされた時間
に依るところが大きいですね。

加賀友禅作家は
7年以上の修行を経て
加賀染振興協会に承認を得る必要があります。

品質管理のため
作品には
「落款(らっかん」と「証紙」
がつけられています。
証紙の赤(画像)は手書き
紫は板場(型染め)です。

証紙には 作家名と作品タイトル
が表記されています。

自分の着物に
絵画のようにタイトルがついていて
作者の意図や
描かれている風景や季節感などに
思いを馳せる・・・
そんなことができるのも
加賀友禅の魅力のひとつです!
 

こんな方におススメ!加賀友禅


加賀友禅は
訪問着のイメージが強いかもしれませんが
アイテムは小紋から名古屋帯まで様々です。

ですが
フォーマルシーンの1着として
加賀友禅訪問着はおすすめです。

とくに
ご家族ご親族のお祝い事など
他に主役のいるシーンでの
加賀友禅は最適かと思います。

落ち着いた気品があり
自然のあたたみがあり
流行に左右さない柄行き・・

年齢層は幅広く
着れば着るほど愛着のわく
一着になると思います。
 

最後までお読みいただきありがとうございました
カジュアルシーンで 丈夫で多彩な最高品質の生地である
牛首紬

フォーマルシーンでとくに とっておきの一枚にふさわしい
加賀友禅

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